フェルトバック(本体)の作り方
昨日から、オーダーいただいたフェルトバックの制作に入りました。
とっても可愛い子猫ちゃんの頃のAngeちゃんを入れてほしいとのことで
オーダーをいただきました^^
今日はバック本体の作り方をご紹介してみたいと思います。
①まずは当店のサンプルのバックから型紙をおこします。
大きさはほぼ一緒をご希望でしたが
マチを8センチ取ってほしいとのことで
マチ分を考慮に入れ、また2~3割縮むことも
計算に入れ、型紙を作ります。
②次にお湯を沸かし、熱い石鹸水を作り
型紙の上に羊毛(今回はスライバーという
棒状に繋がった羊毛をちぎって作っていきます)を
一層目が縦なら、二層目が横と、一層ずつ方向を変えて
均一に並べて行きます。
毛を押さえるため、網を掛け、熱い石鹸水を掛けて
湿らせ、空気を抜きます。
③裏面にひっくり返し、はみ出た部分を型紙の上に折り返し
また一層、二層と並べて網を掛け、熱い石鹸水を掛けて
ビニールを手にはめて、湿らせて押さえ、空気を抜いていきます。
今回は片面に六層(両面で十二層)並べました。
裏返してはみ出た羊毛を折り返すときに
折り返したところだけ厚くなりがちなので
注意が必要です。
羊毛を並べるだけで、2~3時間掛かります。
④最初は優し~く優し~く最後に置いた羊毛の方向に
石鹸水で撫でていきます。
本当に柔らかい状態なので最初は慎重に。。
だんだんと圧力を掛け、力を入れてこすります。
羊毛は、熱、アルカリ、摩擦、圧力などで
縮絨していきます。
セーターが縮む原理です。
⑤両面ともこすり続け、途中、
上辺を切って、中の型紙を取り外します。
棒に巻いて、ローリングといって
ごろごろ力を入れて、方向を変えながら転がします。
⑥内側にも手を入れ、優しくこすります。
まだまだ柔らかいので注意が必要です。
少しずつ、縮絨(羊の毛が絡んで縮んでくること)が進むと
バックらしくなって、自立してきます。
マチの大きさをだいたい定めて、形作っていきます。
⑦約5時間半くらいかけて
高さ20センチ、幅(上辺)30センチ、マチ8センチの
バックの本体が完成です。
形が左右均等になるよう、また上辺が綺麗になるよう
撫でて完成させます。
わたしは実はフェルトは習ったことがなくて、独学でYoutubeを見たり
洋書を眺めたりして、やりながら、失敗もしながら身体で覚えてきました。
その後、川島テキスタイルスクールで、少しだけ授業があったり
フェルトの第一人者であるジョリージョンソンさんのアトリエで
アシスタントとしても働いていた時期もありましたが、
基礎的なことは、ほとんど、自分でやってみて覚えました。
なので、皆さんも、やってみる気さえあれば
出来ると思います。
是非トライしてみてくださいね^^
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